沖縄の美しい景色を存分に味わう方法として、近年注目を集めているのが「ポタリング」です。「potter(ぶらぶらする)」を語源とする和製英語「ポタリング」は、競技性を重視せず、のんびりと自転車で景色を楽しみながら散策することを意味します。特に沖縄の豊かな自然、歴史的スポット、地元の食文化を感じるには、車では通り過ぎてしまうような風景も、自転車ならではの速度でゆっくりと堪能できる点が魅力です。
沖縄本島から石垣島まで、様々なエリアでポタリングが楽しめる環境が整いつつあります。レンタサイクルやシェアサイクルの普及、専用コースマップの作成など、観光客でも気軽に楽しめるサービスが充実してきました。初心者でも楽しめる平坦なコースから、アクティブな方向けのアップダウンあるコースまで、多様なルートが用意されています。
海沿いを走る爽快感、歴史的な史跡を巡る文化体験、地元の人々との触れ合い、沖縄グルメの発見など、ポタリングを通じて得られる体験は格別です。車や公共交通機関では味わえない「偶然の出会い」や「思いがけない発見」が、旅の思い出をより豊かなものにしてくれるでしょう。
この記事では、沖縄でのポタリングの魅力から具体的なコース紹介、自転車の選び方、グルメスポットまで、沖縄ポタリングを楽しむための情報を詳しくご紹介します。南国の風を感じながら、あなただけの沖縄の魅力を再発見する旅に出かけましょう。

沖縄でのポタリングとは?初心者でも楽しめる魅力と基本知識
沖縄でのポタリングは、島特有の開放的な景色と温暖な気候の中で、自分のペースで観光を楽しめる新しい旅のスタイルです。「ポタリング」とは、英語の「potter(のんびりぶらぶらする)」を語源とする和製英語で、競争や速さを重視せず、散歩感覚で自転車を楽しむことを意味します。
沖縄ポタリングの魅力
沖縄ポタリングの最大の魅力は、五感で沖縄を感じられる点にあります。車窓からでは見逃してしまう路地裏の風景、地元の人々の日常、吹き抜ける潮風の香り、波の音など、自転車だからこそ体験できる沖縄の素顔に出会えます。特に、時間に追われない自由な旅程は、予定外の素敵な出会いをもたらしてくれるでしょう。
例えば、地元の方が営む小さな共同売店で休憩したり、道端の珍しい植物に足を止めたり、急に見つけた海への小道を下ってビーチに立ち寄ったりと、計画だけでは得られない体験が旅を豊かにします。また、アクティブな運動でありながらも無理なく観光できるため、健康的な旅行スタイルとしても注目されています。
初心者でも安心のポイント
ポタリングは競技ではないため、サイクリング初心者でも気軽に始められます。特に沖縄には、初心者向けの平坦なコースが多く用意されています。また、近年では電動アシスト付き自転車(Eバイク)のレンタルも増えており、坂道や長距離でも無理なく楽しめるようになりました。
準備するもの
- 帽子・サングラス(沖縄の強い日差し対策)
- 日焼け止め(こまめな塗り直しが必要)
- 水分(夏場は特に脱水症状に注意)
- 動きやすい服装(速乾性のある素材がおすすめ)
- 小さめのバッグ(貴重品や水分、タオルなどを入れられるもの)
基本的なマナーと注意点
沖縄でポタリングを楽しむ際には、いくつかのマナーと注意点を守ることが大切です。まず、交通ルールの遵守は最も重要です。沖縄の道路は観光客で賑わうエリアも多く、安全に楽しむためにも信号や標識をしっかり確認しましょう。
また、沖縄の気候を考慮した熱中症対策も欠かせません。特に夏場は強い日差しと高温多湿の環境で、知らず知らずのうちに体力を消耗します。こまめな水分補給と休憩、日陰での小休止を意識しましょう。
そして、観光地や自然スポットでの環境への配慮も忘れずに。ゴミは持ち帰り、貴重な自然環境や歴史的な場所を大切に扱いましょう。地元の方への挨拶や感謝の気持ちを伝えることで、より充実した交流体験になることも多いです。
おすすめの季節
沖縄でのポタリングは、比較的涼しい10月から5月がベストシーズンです。特に12月から2月は湿度が低く過ごしやすい気候で、観光客も少なめです。一方、6月から9月は猛暑と台風シーズンのため、早朝や夕方の涼しい時間帯を選んで短めのコースを楽しむのがおすすめです。
沖縄のポタリングは、旅の形を変える新しい観光スタイルです。のんびりと島時間を感じながら、あなただけの特別な沖縄の風景を見つけてみませんか?
沖縄本島でおすすめのポタリングコースは?地域別の絶景ルート紹介
沖縄本島は北部・中部・南部それぞれに特色があり、地域ごとに異なる景観や文化を楽しめます。ここでは地域別におすすめのポタリングコースをご紹介します。
南部エリア(那覇・南城市周辺)
那覇市内「歴史とグルメ」コース
- 距離・所要時間: 約15km、3〜4時間
- 難易度: ★★☆☆☆(初心者向け、平坦な道が多い)
- おすすめポイント: 那覇市内のシェアサイクル【CYCY】を利用して、歴史的スポットとグルメを楽しめる市街地コース
- 主な立ち寄りスポット:
- 首里城公園(琉球王国の歴史を感じる)
- 識名園(世界遺産の庭園)
- 国際通り(ショッピングと食事)
- 波上宮(海を見下ろす神社)
- 第一牧志公設市場(地元の食材が並ぶ)
南城市「みぃ〜とぅんだ〜」コース
- 距離・所要時間: 約20km、半日
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、緩やかな起伏あり)
- おすすめポイント: 南城市ファンクラブが考案した、ディープな文化遺産と美しい景観が楽しめるコース
- 主な立ち寄りスポット:
- 大城按司の墓(特徴的なお椀型の墓)
- 美ら石(伝説の残る景勝地)
- フッチャー石(歴史スポット)
- あざまサンサンビーチ(ハートの鐘があるビーチ)
- テダ御川(安全祈願の場所)
中部エリア(北谷・宜野湾周辺)
北谷町「アメリカンビレッジとサンセット」コース
- 距離・所要時間: 約10km、2〜3時間
- 難易度: ★☆☆☆☆(超初心者向け、平坦で短距離)
- おすすめポイント: ショッピングとビーチ、夕日の絶景が一度に楽しめる人気コース
- 主な立ち寄りスポット:
- アメリカンビレッジ(ショッピング・カフェ)
- 北谷公園サンセットビーチ(夕日鑑賞の名所)
- デポアイランド(地元ブランドのお店が集まるエリア)
- 美浜タウンリゾート(海沿いのショッピングエリア)
- Chatan Burger Base Atabii’s(オーシャンビューのハンバーガー店)
沖縄中部「文化と緑」コース
- 距離・所要時間: 約25km、1日
- 難易度: ★★★★☆(中〜上級者向け、アップダウンあり)
- おすすめポイント: 米軍基地の外周を巡りながら沖縄の現代史と自然を感じるコース
- 主な立ち寄りスポット:
- 普天間宮(沖縄最古級の神社)
- 浦添城跡(中山時代の城跡)
- 浦添大公園(広大な芝生と展望台)
- 宜野湾マリン支援センター(海を眺めながらの休憩に最適)
北部エリア(名護・本部周辺)
古宇利島周遊コース
- 距離・所要時間: 約20km、半日
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、橋の上りがやや急)
- おすすめポイント: 青い海の上を走る古宇利大橋と、島内の美しいビーチを巡るコース
- 主な立ち寄りスポット:
- 古宇利大橋(エメラルドグリーンの海上を渡る)
- ティーヌ浜(ハートロックがある静かなビーチ)
- 古宇利オーシャンタワー(島を一望できる展望台)
- 古宇利島のカフェ(島時間を感じるくつろぎの場)
今帰仁城跡と美らテラスコース
- 距離・所要時間: 約15km、半日
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、坂道あり)
- おすすめポイント: 世界遺産の城跡と絶景カフェを巡る歴史と景観が楽しめるコース
- 主な立ち寄りスポット:
- 今帰仁城跡(世界遺産に登録された城跡)
- 美らテラス(絶景を眺めながらの休憩・ランチスポット)
- 古宇利島遠景ビューポイント(島の全景が見渡せる)
- ナゴパイナップルパーク(フルーツ試食もできる)
ポタリングコース選びのコツ
沖縄本島でのポタリングコースを選ぶ際には、以下のポイントを考慮するとより楽しめます:
- 自分の体力や経験に合わせたコース選び:初心者は平坦で短いコースから始め、徐々に距離や難易度を上げていくのがおすすめです。
- 季節や天候に合わせたプラン:夏場は熱中症リスクを考慮し、早朝や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。また雨季には天候の変化に備え、雨具の準備と無理のない計画を。
- 時間に余裕を持ったスケジュール:立ち寄りスポットでの滞在時間や、予想外の発見に対応できるよう、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
- 地元の情報を取り入れる:レンタサイクルショップのスタッフや観光案内所で最新の地元情報を聞くと、穴場スポットに出会えることも。
沖縄本島は比較的コンパクトながらも多様な景観と文化が詰まった島です。ポタリングを通じて、あなただけの特別な沖縄の魅力を見つけ出してください。
石垣島のポタリング・サイクリングで巡るべき絶景スポットと観光名所は?
石垣島は本島とは異なる独自の文化と自然環境を持ち、サイクリングやポタリングにも最適なスポットが点在しています。ここでは石垣島ならではの魅力的なルートと見どころをご紹介します。
石垣島市街地周辺の短距離ポタリングコース
「市街地~サザンゲートブリッジ」コース
- 距離・所要時間: 約5km、1〜2時間
- 難易度: ★☆☆☆☆(超初心者向け、平坦)
- おすすめポイント: 石垣島の中心街から港湾エリアまでを巡るカジュアルなコース
- 主な立ち寄りスポット:
- 石垣市街地(美崎町周辺のショッピングエリア)
- サザンゲートブリッジ(橋の中腹から市街が一望できる絶景ポイント)
- 地元漁港(活気ある漁船の往来を見学)
- 夕日スポット(美しい夕焼けを眺められるポイント)
「ミルミルの丘」ポタリングコース
- 距離・所要時間: 往復約15km、3時間
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、上り坂あり)
- おすすめポイント: 晴天時には離島の雄大なシルエットが一望できる絶景ポイント
- 主な立ち寄りスポット:
- ミルミルの丘(絶景の見晴らしスポット)
- 大浜集落(英雄オヤケアカハチの歴史スポット)
- 地元カフェ(休憩や軽食に)
石垣島の人気サイクリングコース
「市内-川平湾」コース
- 距離・所要時間: 約36km、2〜3時間
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、一部アップダウンあり)
- おすすめポイント: 市内から有名な川平湾に向けて海沿いを走るコース、夕方はサンセットも楽しめる
- 主な立ち寄りスポット:
- 川平湾(エメラルドグリーンの美しい湾)
- 名蔵湾(西表島の島影が望める景勝地)
- グラスボート(透明度抜群の海を船底から観察)
- 屋良部半島(オプションで周回すると+14km、アップダウンあり)
- 御神崎灯台(サンセットポイントとして人気)
「石垣島120キロチャレンジコース」
- 距離・所要時間: 約120km、6.5時間
- 難易度: ★★★★★(上級者向け、長距離・アップダウンあり)
- おすすめポイント: 石垣島一周の本格的なサイクリングコース、上級者向け
- 主な立ち寄りスポット:
- 名蔵大橋(西表島の島影を望む)
- 川平湾(美しい海面とグラスボート)
- 吉原・山ばれの坂(チャレンジングな上り坂)
- 米原のビーチ(椰子林のビューポイント)
- 明石食堂(地元人気のトロトロソーキが味わえる食堂)
- 平久保灯台(オプションで往復可能)
石垣島周辺の離島ポタリング
「西表島半周コース」
- 距離・所要時間: フェリーで西表島へ渡り、島の北側(上原港)と南側(大原港)を結ぶコース
- 難易度: ★★★☆☆(中級者向け、ジャングルに囲まれた道)
- おすすめポイント: フェリーに自転車を乗せて訪れる離島ポタリング。風向きを考慮して進行方向を決めると良い
- ポイント: 輪行状態(分解して袋に入れた状態)でフェリーに乗ると自転車の運賃が無料になる
石垣島でのポタリング・サイクリングを楽しむコツ
1. 自転車の選択と準備
- 平坦な市街地なら普通の自転車でも十分楽しめますが、長距離や山道を含むコースではスポーツバイクがおすすめです。
- 特に注目すべきは最新のEバイク(電動アシスト自転車)。「ポタリングおきなわ サイクルベース」などでレンタル可能で、石垣島の山道でも楽に走れます。
2. 天候と時間帯の考慮
- 石垣島は亜熱帯気候で真夏は非常に暑くなるため、早朝や夕方の涼しい時間帯がおすすめです。
- サンセットを楽しむなら、御神崎灯台方面のコースを午後に走るプランが最適です。
3. 地元の文化や歴史にも触れる
- 単に景色を楽しむだけでなく、地元の歴史(オヤケアカハチなどの英雄伝説)や文化にも触れると、より深い旅の体験になります。
- 地元の人との交流を大切にし、挨拶や感謝の言葉を交わしましょう。
4. 複数日程のプランニング
- 余裕がある場合は、「1日目:石垣島一周、2日目:西表島半周」などのように複数日に分けて計画すると、無理なく島の魅力を堪能できます。
5. おすすめ休憩スポット
- ポタリングの途中で立ち寄りたいスポットとして、地元の共同売店や小さなカフェは要チェック。「ポタリングおきなわ サイクルベース」は石垣島の特産品も販売しており、お土産探しにも最適です。
石垣島のポタリングは、青い海と空、緑豊かな山々、そしてゆったりとした島時間の中で、忘れられない体験となるでしょう。自分のペースで島の魅力を発見する旅に出かけてみませんか。
沖縄ポタリングに最適な自転車の選び方とレンタル方法は?
沖縄でのポタリングを最大限に楽しむには、目的や体力に合った自転車選びが重要です。ここでは、沖縄のポタリングに適した自転車の種類とレンタル方法について詳しくご紹介します。
ポタリングに適した自転車の種類
1. シティサイクル・ママチャリタイプ
- 特徴: 前かごつきの一般的な自転車
- 適したコース: 市街地の短距離ポタリング(那覇市内、北谷町など平坦な地域)
- メリット: 手軽で乗りやすく、荷物が載せられる
- デメリット: 長距離や坂道に不向き、重い
2. クロスバイク
- 特徴: ロードバイクとマウンテンバイクの中間的な性能を持つ自転車
- 適したコース: 中距離ポタリング(20〜40km程度)、緩やかな起伏のあるコース
- メリット: 軽量で乗りやすく、スピードも出せる。初心者からベテランまで幅広く対応
- デメリット: 荷物の収納に制限あり(バッグが必要)
3. ロードバイク
- 特徴: 細いタイヤと軽量フレームで高速走行に適した自転車
- 適したコース: 長距離サイクリング(石垣島一周、沖縄本島北部一周など)
- メリット: 軽快な走りと高速性、長距離でも疲れにくい
- デメリット: 荒れた道には不向き、初心者には扱いにくいことも
4. Eバイク(電動アシスト自転車)
- 特徴: ペダルをこぐ力をモーターでアシストする自転車
- 適したコース: 起伏の多いコース、長距離コース、体力に自信のない方向け
- メリット: 坂道や長距離でも疲れにくく、幅広い層が楽しめる
- デメリット: 通常の自転車より重く、レンタル料金が高めの傾向
沖縄での自転車レンタルサービス
1. 専門レンタサイクルショップ
- 特徴: 高品質な自転車を専門的なアドバイスとともにレンタルできる
- おすすめショップ:
- 「ポタリングおきなわ サイクルベース」(石垣島)- ロードバイクやEバイクも充実
- 「ちゅらぽた」(那覇市)- ガイド付きのポタリングツアーも開催
- 料金目安: クロスバイク 半日3,000円〜、ロードバイク 半日5,000円〜、Eバイク 半日6,000円〜
- 特典: コース案内や地図の提供、修理キットやヘルメットの貸し出しあり
2. シェアサイクル
- 特徴: 専用ポートで自転車を借りて別のポートで返却できる手軽なシステム
- おすすめサービス:
- 「CYCY」(那覇市)- 市内の主要スポットにポートあり
- 「シェアバイク」(北谷町・宜野湾市)- 中部エリアで展開
- 料金目安: 1時間500円〜、1日パス1,500円〜
- メリット: 手軽さ、乗り捨て可能、スマホアプリで簡単予約
3. ホテル・ゲストハウス提供の自転車
- 特徴: 宿泊施設が無料または格安で提供する貸出サービス
- メリット: 便利で経済的、気軽に利用できる
- デメリット: 一般的にはシティサイクルタイプが多く、品質はバラつきがある
レンタル時のチェックポイントと注意事項
1. 事前の予約確認
- 特に専門ショップやEバイクは人気があるため、繁忙期は必ず事前予約を
- オンライン予約システムがあるショップも増えているので確認を
2. 自転車の状態チェック
- レンタル前にブレーキ、タイヤの空気圧、ギアの動作確認を必ず行う
- サドルの高さを自分の体格に合わせて調整してもらう
3. 付属品の確認
- ヘルメット(安全のため必須)
- 鍵(駐輪時の盗難防止に)
- ライト(夕方以降の走行時に必要)
- パンク修理キット(長距離走行時は特に重要)
- 地図・コースガイド(ショップオリジナルのマップがあると便利)
4. 保険の確認
- 万が一の事故に備え、レンタル時の保険適用範囲を確認
- 自身の旅行保険でカバーされているか事前チェックも重要
5. 返却時間の厳守
- ほとんどのショップで返却時間の超過には追加料金が発生
- 余裕を持ったスケジュール設定を心がける
自転車の輪行(持ち込み)について
沖縄本島から石垣島や西表島などの離島に自転車を持ち込む場合:
- フェリーでの輪行: 自転車を分解して専用バッグに入れると無料で運べるケースが多い(例:石垣島-西表島間のフェリー)
- 飛行機での輪行: 事前に航空会社へ確認が必要。専用バッグへの収納と一部分解が必要なケースが多い
- レンタカーとの併用: 一部のレンタカー店では自転車キャリア付きの車両を提供しているところもある
沖縄ポタリングでは、自分の体力と目的に合った自転車選びが楽しさを左右します。初心者はまず短距離のシティサイクルから始め、慣れてきたらクロスバイクやEバイクにステップアップするのがおすすめです。現地のレンタルショップではコース選びのアドバイスも得られるので、積極的に相談してみましょう。
沖縄ポタリング中に立ち寄りたいグルメスポットと地元名物は?
沖縄ポタリングの醍醐味の一つは、自転車だからこそ見つけられる地元の味を楽しむこと。ここでは、エリア別に立ち寄りたいグルメスポットと、ポタリング中に補給食として最適な沖縄ならではの食べ物をご紹介します。
沖縄本島南部のグルメスポット
那覇市内エリア
- 第一牧志公設市場: 新鮮な海産物や沖縄の食材が集まる市場。ポタリング途中の小休憩に沖縄そばやジューシー(沖縄風炊き込みご飯)はいかが。
- 国際通り屋台村: 様々な沖縄料理を小皿で楽しめる屋台スタイルの飲食店街。気軽に立ち寄れるのがポタリングの利点。
- ステーキハウス88: 那覇市内に数店舗ある人気ステーキ店。沖縄県産和牛を手頃な価格で楽しめる。ポタリングで消費したエネルギーを良質なタンパク質で補給。
南城市エリア
- あざま共同売店: 地元の人々が集まる憩いの場で、自転車ラックも完備。冷たいサーターアンダギー(沖縄風ドーナツ)や黒糖アイスが疲れた体に染みる。
- 山の茶屋 楽水: 南城市の「ロンドンコース」沿いにある郷土料理店。肉を一切使わない「さちばる定食」が評判で、ベジタリアンの方にもおすすめ。
- カフェくるくま: 大人気の沖縄ぜんざい店。地元産の黒糖を使った温かいぜんざいや、夏場は冷たいかき氷が自転車の疲れを癒してくれる。
沖縄本島中部のグルメスポット
北谷・美浜エリア
- Chatan Burger Base Atabii’s: 北谷のビーチサイドにあるハンバーガー店。オーシャンビューを楽しみながら、ボリューム満点のグルメバーガーが楽しめる。
- ブルーシールアイスクリーム: 沖縄定番のアイスクリーム店。「タコライス」や「紅いも」など沖縄らしいフレーバーも。夏のポタリング中の冷たいご褒美に。
- A&W: 沖縄では馴染み深いアメリカンファストフード店。ルートビアフロートは炭酸の爽快感と甘さで疲労回復に効果的。
読谷・恩納エリア
- 道の駅「読谷」: 地元の新鮮野菜や特産品が並ぶ市場に、フードコートも併設。読谷の名物「ヤチムン(陶器)」の販売も。
- 琉冰(りゅうぴん): 恩納村の人気かき氷店。沖縄フルーツを贅沢に使った本格かき氷は、長距離ポタリングの休憩に最適。
- 古民家食堂 眞: 沖縄の伝統家屋で味わう本格沖縄料理。自転車を漕いだ後だからこそ美味しいソーキそばや沖縄豆腐料理が味わえる。
沖縄本島北部のグルメスポット
本部・今帰仁エリア
- 美らテラス: 今帰仁城跡近くの絶景カフェ。沖縄の食材を活かしたランチと、古宇利島を望む景色が人気。
- 備瀬のフクギ並木 食堂街: フクギ並木を散策した後に立ち寄れる食堂街。ゴーヤチャンプルーなど沖縄定番の家庭料理が楽しめる。
- 果報バンタ市場: 地元の海産物や農産物が並ぶ小さな市場。新鮮なフルーツや沖縄菓子は持ち運びにも便利。
石垣島のグルメスポット
石垣市街地・港エリア
- 石垣島鮮魚センター: 新鮮な海鮮丼や刺身を楽しめる市場。ポタリングの休憩に栄養満点の海鮮料理はいかが。
- ユーグレナモール: 石垣島のアーケード商店街。地元の食堂やカフェが並び、雨宿りにも便利。
川平・名蔵エリア
- 明石食堂: 石垣島120kmコース上にある人気店。トロトロソーキ(豚の角煮)が疲れた体力を回復させてくれる。
- 川平公園レストハウス: 川平湾を見下ろす展望台の横にある休憩所。軽食やドリンクを楽しみながら絶景が楽しめる。
米原・平久保エリア
- ヤシ林のジューススタンド: 米原のビーチ近くで濃厚なさとうきびジュースが飲める。自然な甘さで疲労回復に効果的。
- 食堂ゆらてぃく: 地元で採れた魚や農産物を使った定食が人気。健康的な島の食事でエネルギー補給を。
ポタリング中の補給食におすすめの沖縄グルメ
1. サーターアンダギー
- 特徴: 沖縄の伝統的なドーナツ。外はカリッと、中はしっとりとした食感。
- おすすめポイント: コンパクトで持ち運びやすく、エネルギー補給に最適。黒糖味や紅芋味など様々なバリエーションがある。
2. ちんすこう
- 特徴: 沖縄を代表する焼き菓子。サクサクとした食感で、個包装のものが多い。
- おすすめポイント: 小さいサイズで食べやすく、バッグに入れて持ち運びやすい。塩分も含まれており、汗をかいた体に良い。
3. 黒糖菓子
- 特徴: 沖縄産の黒糖を使った様々なお菓子。
- おすすめポイント: 砂糖よりもミネラルを多く含み、素早いエネルギー補給に効果的。
4. 島バナナ
- 特徴: 小ぶりで甘みの強い沖縄の島バナナ。
- おすすめポイント: サイクリストに人気の定番補給食バナナの沖縄版。カリウムが豊富で筋肉の疲労回復に良い。
5. シークヮーサージュース
- 特徴: 沖縄特産の柑橘類シークヮーサーのジュース。
- おすすめポイント: ビタミンCが豊富で、疲労回復に効果的。携帯ボトルに入れて持ち運ぶのがおすすめ。
ポタリング中の水分補給のコツ
沖縄の暑い気候では、水分補給が特に重要です:
- こまめな補給: 喉が渇く前に少量ずつ頻繁に水分を摂取。
- 電解質の補給: 汗で失われる塩分やミネラルも一緒に補給。スポーツドリンクや塩分を含む食べ物がおすすめ。
- 地元のドリンク: 沖縄産シークヮーサージュースや黒糖入りドリンクは、糖分と栄養素の補給に最適。
ポタリング中のグルメ体験は、単なる食事ではなく旅の思い出の一部となります。地元の人々との交流も楽しみながら、沖縄ならではの味を堪能してみてください。特に共同売店や小さな食堂など、車では見過ごしてしまうような場所こそ、ポタリングの醍醐味です。
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