爽やかな風を感じながら、自分のペースで街の風景を楽しむポタリング。特に小田原は、歴史的な名所、美しい海岸線、豊かな自然、そして美味しいグルメスポットが凝縮された、サイクリスト憧れの地です。東京から約1時間という近さも魅力の一つで、週末の小旅行として気軽に楽しめることから、近年多くのサイクリスト達を惹きつけています。
小田原でのポタリングは特別な魅力があります。平坦な道が多く初心者でも挑戦しやすい一方で、少し足を伸ばせば箱根の山々や真鶴半島など、上級者向けのアップダウンを楽しむこともできます。また、日本の歴史に触れることができる小田原城を中心とした城下町、新鮮な海の幸を味わえる漁港、季節ごとに異なる景色を楽しめる梅林など、多彩な観光スポットが自転車圏内に集中しています。
ポタリングの魅力は単なる移動手段ではなく、「その過程を楽しむ」という点にあります。自転車だからこそ見つけられる小さな発見や、車では停めにくい隠れた名所への訪問、地元の人とのふれあいなど、小田原という土地を五感で感じることができます。
さらに、2020年代に入り、ジャパンエコトラックなどの取り組みにより、サイクリングマップやアプリの整備、レンタサイクルの充実など、インフラが飛躍的に向上しています。初めての方でも安心して楽しめる環境が整いつつあります。
この記事では、小田原ポタリングの基本情報からおすすめコース、グルメスポット、レンタサイクル情報、季節ごとの楽しみ方まで、小田原を自転車で満喫するための情報を詳しくご紹介します。週末のお出かけや休日の過ごし方に、ぜひ小田原ポタリングを選択肢に加えてみてください。

小田原ポタリングとは?初心者でも楽しめるコース選びのポイント
小田原ポタリングとは、神奈川県小田原市を中心とした地域を、競争や速さを求めるのではなく、気ままにのんびりと自転車で巡る旅のスタイルです。「ポタリング」という言葉自体は、英語の「pottering(ぶらぶらする)」から来ており、まさに自転車でぶらぶらと旅を楽しむことを意味しています。
初心者にとって小田原がポタリングに最適な理由はいくつかあります。まず、アクセスの良さが挙げられます。東京から新宿経由で小田原駅まで約1時間から1時間半で到着でき、輪行(自転車を電車に持ち込むこと)の場合でも、小田原駅西口にはサイクルステーションが整備されています。また、現地でレンタサイクルも充実しているため、手ぶらでの訪問も可能です。
次に地形の優位性があります。小田原の中心部は比較的平坦であり、初心者でも無理なく走行できます。海岸線に沿ったルートも勾配が緩やかで、疲れにくいコース設計になっています。同時に、経験を積んだサイクリストであれば、少し足を延ばして箱根方面へのヒルクライムも楽しめる多様性も魅力です。
初心者が小田原ポタリングを楽しむためのコース選びのポイントは以下の通りです:
- 距離を適切に設定する:初心者は10〜15km程度から始めるのが理想的です。小田原駅を起点に、小田原城周辺や海岸線沿いなど、主要スポットを絞って巡るコースがおすすめです。
- 交通量の少ないルートを選ぶ:特に初心者は、自動車の交通量が少ない酒匂川サイクリングロードや専用の自転車道が整備されている海岸線ルートなどを選ぶと安心です。ジャパンエコトラックの公式マップでは安全なルートが明示されています。
- 休憩ポイントを事前に把握する:疲れた時に休める場所を事前にチェックしておきましょう。小田原には城址公園、御幸の浜、小田原漁港など、景色を楽しみながら休憩できるスポットが点在しています。
- グルメスポットを組み込む:ポタリングの醍醐味は途中立ち寄るグルメです。特に小田原は海の幸が豊富で、漁港直送の新鮮な魚介類やかまぼこなどの名産品を味わえるスポットが多いです。これらを休憩ポイントとして組み込むことで、より充実した体験になります。
- 季節に合わせたコース選び:春は曽我梅林、夏は海岸線、秋は紅葉スポット、冬は富士山ビューポイントなど、季節ごとの見どころを押さえたコース設計をすると、より楽しめます。
特に初心者におすすめのコースとしては、「小田原駅→小田原城→かまぼこ通り→小田原漁港→御幸の浜→小田原駅」という約10kmの周回コースがあります。交通量も比較的少なく、主要観光スポットとグルメを効率よく楽しめる構成になっています。
また、自転車に慣れていない方は、電動アシスト自転車のレンタルを利用するのも良い選択肢です。小田原駅東口駐車場や小田原市観光交流センターでは、1回1,000円で電動アシスト自転車をレンタルすることができ、坂道や長距離でも負担を軽減できます。
小田原ポタリングの魅力は、その自由度の高さにあります。目的地を決めずに風景を楽しみながら走る、美味しいものを食べることに重点を置く、歴史スポットを巡るなど、自分の興味や体力に合わせて自由にカスタマイズできるのです。初心者の方も、無理せず自分のペースで楽しむことを第一に考えて、小田原の魅力を発見する旅に出かけてみてください。
小田原城周辺のおすすめポタリングルートと見どころは?
小田原の象徴であり、関東随一の名城として知られる小田原城を中心としたポタリングは、歴史と風情を感じながら楽しむことができる最高のコースです。小田原城周辺は特に観光スポットが集中しており、効率よく小田原の魅力を体感できます。
小田原城周遊ベーシックコース(約5km / 所要時間:2〜3時間)
小田原駅を出発点とする初心者向けの基本コースです。
- 小田原駅 → 駅前の商業施設「ミナカ小田原」で城下町の雰囲気をまず体感します。西口にはサイクルステーションもあります。
- 小田原城址公園 → 小田原のシンボルである小田原城天守閣は2016年にリニューアルされ、戦国時代の城の姿に忠実に再現されています。天守閣から見る相模湾の眺めは絶景です。城址公園内は広く、四季折々の花々も楽しめます。
- 二の丸広場・本丸広場 → かつての武家屋敷が並んでいた場所で、現在は広場となっています。特に春の桜の時期は美しく、お花見スポットとしても人気です。
- 報徳二宮神社 → 二宮金次郎を祀る神社で、学問の神様として知られています。境内には立派な楠木があり、自然を感じられるスポットです。
- 松永記念館・老欅荘 → 実業家・松永安左エ門の別邸で、美しい日本庭園を眺めながら休憩できます。ここでは抹茶と和菓子も楽しめるため、良い休憩ポイントになります。
- 小田原駅 → 再び駅に戻ります。
城下町深掘りコース(約8km / 所要時間:3〜4時間)
上記のベーシックコースに以下のスポットを追加して、より深く小田原の城下町を知るコースです。
- 小田原文学館(清閑亭) → 明治時代の洋館で、小田原ゆかりの文人たちの作品や資料が展示されています。建物自体も重要文化財で、ベランダからの眺めも素晴らしいです。
- 小田原宿なりわい交流館 → 江戸時代の町家を再現した施設で、当時の暮らしや商いを学べます。中に入ると、タイムスリップしたような感覚を味わえます。
- 銀座通り・お堀端通り → 小田原の中心商店街で、地元の飲食店や土産物店が並んでいます。特にお堀端通りからは小田原城を眺めながら走ることができ、風情があります。
小田原城周辺ポタリングの見どころ
小田原城周辺のポタリングにおける主な見どころは以下の通りです:
歴史的建造物:小田原城の天守閣は戦国時代の姿に再現され、内部は博物館となっています。特に注目すべきは最上階からの眺望で、晴れた日には富士山や箱根山、相模湾まで一望できます。また、城址内には「常盤木門」や「銅門」などの復元された門、「住吉橋」などの史跡も点在しています。
四季折々の自然:城址公園はソメイヨシノを中心に約320本の桜が植えられており、3月下旬から4月上旬には花見客で賑わいます。また、二の丸には「二の丸菖蒲園」があり、6月上旬には約200種、約1,500株の花菖蒲が咲き誇ります。秋には紅葉も美しく、季節ごとに異なる表情を見せます。
城下町の風情:小田原城周辺は江戸時代からの城下町で、古い町並みや風情ある通りが残っています。特に「板橋地区」は箱根に向かう旧東海道の宿場町として栄えた場所で、古い建物や神社が点在しています。
小田原ならではの文化体験:小田原の伝統工芸である寄木細工や小田原漆器の工房見学や体験ができるスポットも点在しています。伝統的な技術に触れることで、地域の歴史や文化への理解が深まります。
ポタリング時の注意点
小田原城周辺でポタリングを楽しむ際の注意点もいくつかあります:
- 城址公園内は自転車降車:小田原城址公園内は基本的に自転車の乗り入れが制限されている区域があります。城内を観光する際は、指定の駐輪場に自転車を停め、徒歩で回るのがマナーです。
- 坂道の存在:小田原城は小高い丘の上にあるため、アプローチには若干の坂道があります。初心者の方は、電動アシスト自転車を利用するか、坂道では無理せず押して歩くのも一つの方法です。
- 交通量の多い道路に注意:特に週末や観光シーズンは、城周辺の道路は交通量が増加します。安全を確保するため、交通ルールを守り、特に交差点では十分に注意しましょう。
- 休憩・給水ポイントを活用:城周辺には多くのカフェやレストラン、コンビニエンスストアがあります。適度に休憩を取り、水分補給を忘れないようにしましょう。
小田原城周辺のポタリングは、歴史散策、自然観賞、グルメ体験、文化体験など、さまざまな楽しみ方ができるため、一日かけてじっくりと堪能するのがおすすめです。また、季節によって異なる魅力があるので、何度訪れても新しい発見があるでしょう。小田原の歴史と文化が凝縮された城下町を、自転車でのんびりと巡る旅は、きっと心に残る体験になるはずです。
小田原ポタリングで立ち寄りたい絶品グルメスポットとは?
小田原ポタリングの魅力の一つは、サイクリングの途中で立ち寄れる多彩なグルメスポットです。相模湾に面した小田原は海の幸が豊富で、特に鮮魚やかまぼこなどの水産加工品が有名です。また、箱根や足柄の山々に囲まれた地域では、新鮮な農産物を使った郷土料理も楽しめます。自転車で巡るからこそ、効率よく様々な名物を味わえるのです。
小田原漁港周辺のグルメスポット
早川漁港の朝市
営業時間:毎週日曜 5:00〜10:00頃(季節により変動)
小田原の新鮮な海の幸を堪能するなら、まず訪れたいのが早川漁港の朝市です。地元の漁師から直接購入できる新鮮な魚介類はもちろん、その場で調理してくれる海鮮丼や握り寿司は絶品です。特にアジの刺身や生しらすは、鮮度の良さを実感できる一品。朝市は日曜日の早朝から開催されるため、早起きして訪れる価値があります。
漁港の駅 TOTOCO小田原
営業時間:9:00〜17:00(店舗により異なる)
2020年にオープンした小田原の新しい観光スポットで、漁港直結の新鮮な海産物を使ったレストランや土産物店が集まっています。「湘南パンケーキ」の塩バターキャラメルパンケーキや、「小田原じねんじょカフェ」のとろろ丼など、地元食材を活かした多彩なメニューが揃っています。屋上からは相模湾を一望でき、景色を楽しみながら食事ができます。
かまぼこ通りのグルメスポット
鈴廣かまぼこの里
営業時間:9:00〜17:00
小田原を代表する名産品「かまぼこ」の老舗メーカー「鈴廣」の施設です。かまぼこの製造工程を見学できるだけでなく、できたての揚げかまぼこを味わえます。「手づくり体験館」では自分だけのかまぼこ作りも体験可能。レストラン「箱根」では、かまぼこをふんだんに使った「かまぼこ御膳」が人気です。
石橋蒲鉾店
営業時間:8:30〜17:00
創業明治34年の老舗かまぼこ店で、伝統的な手法で作られるかまぼこは絶品です。特に「焼津あげ」と呼ばれる厚焼きのかまぼこは、外はカリッと中はふんわりとした食感が特徴。揚げたての「げそ天」や「えび天」なども人気があります。店内にはイートインスペースもあり、できたての味を楽しめます。
城下町のグルメスポット
小田原おでん本店
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜22:00(月曜休)
小田原名物「小田原おでん」の老舗。特徴的なのは真っ黒な出汁で、鰹節、昆布、煮干しを長時間じっくり煮込んだ醤油ベースです。ダイコン、卵、こんにゃくなどの定番具材に加え、小田原名物のかまぼこを使ったおでんは絶品。地元の方々に長年愛されている名店です。
京料理 うを鐵
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜21:00(水曜休)
明治時代の古民家を改装した京料理店で、小田原の新鮮な魚介類を使った繊細な料理が楽しめます。ランチタイムには「鯵の棒寿司」や「海鮮丼」など、リーズナブルに贅沢な味わいを堪能できるメニューが揃っています。日本庭園を眺めながら食事ができる風情ある空間も魅力のひとつです。
果樹園・農園のグルメスポット
曽我みのり館
営業時間:9:00〜17:00(火曜休)
曽我梅林近くにある農産物直売所で、地元で採れた新鮮な野菜や果物を購入できます。特に梅の季節(2〜3月)には、様々な種類の梅やそれを使った加工品が充実します。併設のカフェでは、季節の果物を使ったパフェやソフトクリームも楽しめ、サイクリングの休憩ポイントとして最適です。
フルーツパーク時之栖
営業時間:9:00〜17:00
相模湾を見下ろす高台にある観光農園で、みかん狩りやイチゴ狩りなど季節に応じたフルーツ狩りが楽しめます。園内のカフェでは、採れたての果物を使ったスイーツや、地元の食材を使ったランチメニューを提供しています。サイクリングで少し汗をかいた後に、フレッシュなフルーツを味わうのは最高の贅沢です。
ポタリング中の軽食・カフェスポット
小田原柑橘倶楽部
営業時間:10:00〜18:00(水曜休)
小田原産のみかんやオレンジを使ったジュースやスイーツが人気のカフェです。特に「みかんソフトクリーム」と「フレッシュオレンジジュース」は、サイクリング中の疲れを癒すのに最適。店内には地元産のジャムや蜂蜜なども販売されており、おみやげにもおすすめです。
かき氷 ひむろ
営業時間:11:00〜17:00(不定休)
小田原城近くにある人気のかき氷専門店です。天然氷を使用した極上のかき氷に、季節の果物や特製シロップをかけた贅沢な一品は、夏のサイクリング中の休憩に最適です。特に「いちごミルク」と「小田原みかん」は地元の食材を活かした看板メニューとなっています。
小田原ポタリング中に立ち寄るグルメスポットを計画する際のポイントは、時間帯と季節をしっかり考慮することです。朝市や人気店は開店直後から混み合うことが多いので、早めの訪問がおすすめです。また、季節によって楽しめる食材も変わりますので、旬の味覚を事前にリサーチしておくと良いでしょう。
サイクリング中は水分と塩分の補給も重要です。小田原の特産品である「箱根水」や「うめぼし」なども、途中で購入して補給するのがおすすめです。グルメを満喫しながらも、体調管理には十分気をつけて、美味しい小田原の食を存分に楽しんでください。
レンタサイクルの利用方法や料金について知っておくべきこと
小田原をポタリングで楽しむには、地元のレンタサイクルサービスを利用するのが便利です。自分の自転車を持っていない方や、電車で手ぶらで訪れる方にとって、現地でレンタルできるシステムは大変助かります。ここでは、小田原市内の主要なレンタサイクルサービスの利用方法、料金、そして知っておくべきポイントについて詳しく解説します。
主なレンタサイクル施設
小田原駅東口駐車場(市民交流センター)
営業時間:9:00〜16:30(最終貸出15:30まで)
料金:
- 電動アシスト自転車:1回1,000円
- クロスバイク:1回1,000円
- シティサイクル:1回500円
小田原駅からすぐという立地の良さが最大の魅力です。特に初めて小田原を訪れる方は、駅から徒歩1分ほどでアクセスできるこの施設から借りるのが便利です。電動アシスト自転車は坂道が多い箱根方面へ行く場合や、長距離のポタリングを予定している方に特におすすめです。
小田原市観光交流センター
営業時間:9:30〜16:30(最終貸出15:30まで)※センター自体は9:00〜17:00
料金:
- 電動アシスト自転車:1回1,000円
- クロスバイク:1回1,000円
- シティサイクル:1回500円
小田原城のすぐそばに位置し、城周辺を中心に回る場合に便利です。観光案内所も併設されているため、レンタル時に観光情報やおすすめコースなどのアドバイスを受けることができます。小田原城を見学した後にポタリングを始めるといった計画にも適しています。
早川臨時観光案内所
営業時間:9:30〜15:30(最終貸出15:00まで)※案内所は9:30〜16:00
料金:
- 電動アシスト自転車:1回1,000円
- クロスバイク:1回1,000円
- シティサイクル:1回500円
小田原漁港近くにあり、海岸線沿いのサイクリングを楽しみたい方におすすめです。朝市で海鮮を楽しんだ後に、自転車で城下町方面に向かうといったプランにも適しています。
HELLO CYCLING(OpenStreet株式会社)
全国展開しているシェアサイクルサービスで、小田原市内にも複数のステーションがあります。スマートフォンアプリから予約・利用でき、24時間いつでも借りることができる点が特徴です。料金は15分単位での課金制で、利用状況に応じて柔軟に支払うことができます。
レンタサイクルの利用方法
1. 予約について 小田原市のレンタサイクルサービス(小田原駅東口駐車場、観光交流センター、早川臨時観光案内所)は基本的に予約不要で、当日先着順での貸出となっています。ただし、土日祝や観光シーズンは混雑するため、早めの利用をおすすめします。HELLO CYCLINGはアプリからの事前予約が可能です。
2. 必要な持ち物・手続き レンタル時には、身分証明書(運転免許証、パスポートなど)が必要です。また、利用料金は基本的に現金での支払いとなります(HELLO CYCLINGはクレジットカード決済)。申込書に記入し、利用規約に同意する手続きが必要です。
3. 自転車の選び方 初心者の方や長距離を走る予定の方は電動アシスト自転車がおすすめです。小田原は平坦な道が多いものの、小田原城周辺や箱根方面に向かうとアップダウンがあります。クロスバイクは舗装された道をスムーズに走りたい方に、シティサイクルは短距離の移動に適しています。
4. 返却について 原則として、借りた場所と同じ場所に返却する必要があります。ただし「ぐるりん小田原」と呼ばれる乗り捨て可能なサービスもあり、これを利用すると小田原駅、小田原城、早川などの主要拠点で乗り捨てることができます(ただし梅まつり期間限定)。また、HELLO CYCLINGは指定のステーションであれば借りた場所と異なる場所でも返却可能です。
料金体系と支払い方法
小田原市のレンタサイクルは基本的に「1回制」となっており、返却時間まで何時間利用しても一定料金です。ただし、小田原市の公営レンタサイクルは利用開始から最長でも16:30までの利用となるため、長時間の利用を計画する場合は注意が必要です。一方、HELLO CYCLINGは15分ごとに料金が加算される従量制で、短時間の利用であれば経済的です。
支払い方法は、小田原市の公営レンタサイクルは基本的に現金のみの対応となっています。HELLO CYCLINGはアプリを通じたクレジットカード決済のみとなります。
レンタサイクル利用時の注意点
1. 返却時間の厳守
公営レンタサイクルは16:30までの返却が必須です。時間を過ぎると翌日の営業開始まで自転車を返却できないだけでなく、追加料金が発生する場合もあります。ポタリングのコース設計時には、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。
2. 自転車の点検
レンタル時には、タイヤの空気圧、ブレーキの効き、変速機の動作などをチェックしましょう。特に長距離を走る予定であれば、事前の点検は安全のために不可欠です。問題があれば、出発前にスタッフに伝えて対応してもらいましょう。
3. 貸出備品の確認
ヘルメットは基本的に無料で貸し出されますが、施設によってはレンタル品目や料金が異なります。カギ、バスケット、ライトなどの備品も確認しておくことをおすすめします。特に夕方までポタリングする予定であれば、ライトの有無は安全上重要です。
4. 保険の加入状況
多くのレンタサイクルでは、基本的な保険が料金に含まれていますが、補償内容は施設によって異なります。高額な自転車(特にクロスバイクなど)を借りる場合は、破損や盗難時の補償内容を確認しておくと安心です。
5. 悪天候時のキャンセルポリシー
急な雨や強風など、悪天候時のキャンセルポリシーも確認しておくとよいでしょう。多くの場合、雨天時はキャンセル可能ですが、施設によってルールが異なる場合があります。
レンタサイクルのメリットとデメリット
メリット:
- 輪行の手間が省ける
- 自転車のメンテナンスや保管の心配がない
- 電動アシスト自転車など、普段乗らない種類の自転車を試せる
- 観光地での移動手段として経済的
デメリット:
- 繁忙期は希望の自転車が借りられない可能性がある
- 返却時間や場所に制約がある
- 長時間のレンタルでは持参より割高になる場合がある
- サドルや車体サイズが自分に合わない可能性がある
小田原ポタリングをより快適に楽しむためには、これらの情報を事前に把握し、自分の予定や体力に合わせた適切なレンタサイクルを選ぶことが大切です。また、特に初めて訪れる方は、レンタル時にスタッフからおすすめのコースや観光スポット、注意点などをアドバイスしてもらうのも良いでしょう。地元の方ならではの情報が、より充実したポタリング体験につながります。
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