茨城県は、都心から約1時間でアクセスできる自然豊かな地域であり、サイクリングやポタリングを楽しむには絶好のエリアです。特に「つくば霞ヶ浦りんりんロード」をはじめとする整備されたサイクリングコースは、初心者から上級者まで多くの自転車愛好家を魅了しています。
ポタリングとは「ぶらぶら」と「サイクリング」を組み合わせた造語で、目的地を決めずにのんびりと自転車で散策することを指します。競技性の高いサイクリングとは異なり、景色を楽しんだり、カフェで休憩したり、観光スポットに立ち寄ったりしながらマイペースで進むスタイルが特徴です。
茨城県はその広大な自然と変化に富んだ地形により、海岸線を走るルート、田園風景を楽しむコース、歴史的な町並みを巡るコースなど、様々なタイプのポタリングが楽しめます。また、四季折々の景色も魅力的で、春の桜、夏の海、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節ごとに異なる茨城の美しさを自転車で体感することができます。
この記事では、茨城県でポタリングを楽しむための基本情報や、おすすめコース、季節ごとの見どころ、初心者向けのコツなど、ポタリングに関する様々な情報をQ&A形式でご紹介します。茨城の魅力を自転車で存分に味わうための参考にしていただければ幸いです。

茨城県でポタリングを始めるのに最適なコースはどこですか?
茨城県でポタリングを始めるなら、初心者に優しく整備された以下のコースがおすすめです。
つくば霞ヶ浦りんりんロード
茨城県を代表するサイクリングコースであり、2019年にはナショナルサイクルルートにも認定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」。全長約180kmの大規模なコースですが、部分的に走ることも可能で、特に旧筑波鉄道の廃線敷を利用した区間は、勾配が緩やかで初心者でも快適に走れます。
この区間の魅力は何といっても四季折々の自然景観です。春には約5kmにわたって続く桜並木が圧巻で、「筑波山麓さくらポタリング」として人気があります。秋には紅葉も美しく、のどかな田園風景の中を走ることができます。
また、コース沿いには旧駅舎を改装した休憩所があり、トイレやカフェなどの設備も整っています。土浦市の「りんりんスクエア土浦」はサイクリスト向けの総合施設として、レンタサイクルやシャワー、メンテナンススペースも完備しており、初めてのポタリングでも安心です。
大洗・ひたちなか海浜シーサイドルート
海を眺めながら爽快に走れる「大洗・ひたちなか海浜シーサイドルート」は、初心者にもおすすめのコースです。約16kmと比較的短いコースで、アップダウンも少なく快適に走ることができます。
このコースの最大の魅力は、太平洋の雄大な景色を楽しめること。潮風を感じながらのポタリングは格別です。また、コース沿いには「大洗サンビーチ」や「アクアワールド茨城県大洗水族館」など、立ち寄りスポットも充実しています。
特に「国営ひたち海浜公園」は必見で、春のネモフィラや秋のコキアなど、季節ごとに異なる花の絶景を楽しむことができます。公園内にはレンタサイクルもあり、園内を巡るのにも便利です。
水戸市内歴史散策コース
歴史と文化を感じながらポタリングを楽しみたい方には、水戸市内の歴史散策コースがおすすめです。水戸駅を起点に、偕楽園、千波湖、弘道館など、水戸徳川家ゆかりの史跡を巡るコースで、約15kmほどの距離です。
特に「千波湖」周辺の「桜川サイクリングロード」は平坦で走りやすく、湖畔の風景を楽しみながらリラックスしてポタリングができます。春には桜が美しく、四季を通じて自然を感じられるスポットです。
また、偕楽園は日本三名園の一つとして知られ、特に梅の時期には多くの人で賑わいます。弘道館は水戸藩の藩校で、歴史的な建物や庭園を見学することができます。これらの史跡を自転車で巡ることで、効率よく水戸の歴史と文化を体感できるでしょう。
牛久市カッパ探しルート
ユニークな体験をしたい方には、牛久市の「カッパ探しルート」がおすすめです。約16kmのコースで、比較的平坦で初心者でも走りやすいルートとなっています。
牛久市はカッパの伝説が残る地域で、市内には様々なカッパにちなんだスポットがあります。このコースでは、カッパの像や史跡を探しながらポタリングを楽しむことができます。また、世界最大級の青銅製大仏として知られる「牛久大仏」も見どころの一つです。
コース沿いには小さな公園やカフェもあり、のんびりとしたペースでポタリングを楽しむのに最適です。地元の人々との交流を楽しみながら、牛久の歴史や文化に触れることができるでしょう。
ポタリングと一般的なサイクリングの違いは何ですか?
ポタリングと一般的なサイクリングには、目的や楽しみ方、必要な装備や自転車など、いくつかの重要な違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った自転車の楽しみ方を見つけることができるでしょう。
目的とペースの違い
サイクリングは、スポーツとしての側面が強く、一定の距離や目的地を設定して走ることが多いです。スピードや走行距離、時間を意識して走る傾向があり、体力づくりや技術の向上を目指す方も少なくありません。ロードバイクなどの専用自転車で長距離を走破することや、山岳コースに挑戦するなど、チャレンジ精神を満たす要素も含まれています。
対してポタリングは、「ぶらぶら」と「サイクリング」を組み合わせた言葉の通り、ゆったりとした散歩感覚で自転車に乗ることを指します。明確な目的地やタイムスケジュールを設定せず、気の向くままに進んだり、興味を持ったスポットに立ち寄ったりしながら、景色や雰囲気を楽しむことが主な目的です。
茨城県では、つくば霞ヶ浦りんりんロードの全長約180kmを一気に走破するのがサイクリングの楽しみ方である一方、同じコースでも一部区間だけを選んで、沿道の風景や立ち寄りスポットを楽しみながらゆっくり進むのがポタリングの醍醐味といえるでしょう。
使用する自転車と装備の違い
サイクリングでは、長距離走行や高速走行に適したロードバイクやクロスバイクなどの専用自転車を使用することが多いです。軽量で空気抵抗の少ないデザイン、薄いタイヤ、ドロップハンドルなど、効率的な走行を重視した自転車が選ばれます。また、専用のサイクルジャージやビンディングシューズ、ヘルメットなども装備として一般的です。
一方、ポタリングでは、乗り降りのしやすいシティサイクルやミニベロ、折りたたみ自転車など、気軽に乗れる自転車が中心となります。快適さを重視した幅広いサドルや、買い物かごが付いた自転車も人気です。服装も普段着や軽装で十分で、特別な装備は必要ありません。
茨城県でポタリングを楽しむ場合は、レンタサイクルも充実しています。例えば、「りんりんスクエア土浦」では、シティサイクルやクロスバイク、電動アシスト自転車など、様々なタイプの自転車をレンタルすることができます。初めての方でも気軽に始められるのがポタリングの魅力です。
楽しみ方の違い
サイクリングの楽しみは、達成感や爽快感にあることが多いです。設定した目標を達成する喜びや、スピードを出して風を切る気持ちよさ、自分の限界に挑戦する充実感などが主な魅力です。また、仲間と一緒に走るグループライドも人気で、集団走行のテクニックや連帯感を楽しむこともあります。
ポタリングは、周囲の景色や雰囲気を楽しみ、発見や出会いを大切にします。立ち寄った地元のカフェでコーヒーを飲んだり、美しい風景を写真に収めたり、歴史的な建物や史跡を訪れたりと、自転車は目的地への移動手段であり、旅の楽しみを広げるツールです。
茨城県のポタリングでは、例えば常総市での「タイムスリップを味わえる約25kmのポタリングとサイクルトレイン」のように、サイクリングと鉄道を組み合わせた楽しみ方や、笠間市での「新栗の季節。いろんな栗を食べる約23kmのポタリング」のように、地元のグルメを楽しむコースなど、様々な楽しみ方があります。
ポタリングの最大の魅力は、この自由度の高さにあるといえるでしょう。自分のペースで、気の向くままに茨城の魅力を発見する旅は、忙しい日常から解放されるリフレッシュの時間となることでしょう。
茨城県で季節ごとに楽しめるおすすめポタリングスポットは?
茨城県は四季折々の魅力にあふれており、季節ごとに異なる景色やイベントを楽しむことができます。それぞれの季節に合わせたポタリングスポットをご紹介します。
春(3月〜5月):桜と花々の季節
春の茨城県は、桜をはじめとする美しい花々が見どころです。特に以下のスポットがおすすめです。
筑波山麓の桜ポタリング(つくば市) つくば霞ヶ浦りんりんロードの中でも、筑波山麓を走る約15kmのコースは、春の桜ポタリングに最適です。特に旧筑波鉄道の廃線敷を利用した区間には桜並木が続き、満開の時期には桜のトンネルを走るような感覚を楽しめます。筑波山を背景に咲き誇る桜は絶景で、写真撮影にも最適です。
偕楽園と千波湖周辺(水戸市) 日本三名園の一つである偕楽園は、梅の名所として有名ですが、桜の時期も美しい景色を楽しめます。偕楽園から千波湖周辺を巡る約10kmのコースは、平坦で走りやすく、春の風景を楽しむのに最適です。特に千波湖の桜は水面に映り込み、幻想的な風景を作り出します。
国営ひたち海浜公園(ひたちなか市) 春のひたち海浜公園を訪れる最大の目的は、約450万本のネモフィラが咲き誇る「みはらしの丘」の青い絨毯です。4月中旬から5月上旬にかけてが見頃で、空と同じ青色に染まる丘の景色は圧巻です。公園内には約11kmのサイクリングコースがあり、レンタサイクルも利用できるため、広大な公園内を効率よく巡ることができます。
夏(6月〜8月):海と緑の季節
夏の茨城は、海水浴やアウトドアアクティビティが楽しめる季節です。暑い日でも涼を感じられるスポットが人気です。
大洗・ひたちなか海浜シーサイドルート(大洗町・ひたちなか市) 夏の太平洋を眺めながら走る約16kmのコースは、爽快感満点です。大洗サンビーチでは海水浴を楽しむこともでき、アクアワールド茨城県大洗水族館に立ち寄れば涼しく過ごすことも可能です。大洗おさかなセンターでは新鮮な海の幸を味わうことができ、夏の食欲を満たしてくれます。
奥久慈渓谷周辺(常陸太田市・大子町) 夏の暑い日には、清流のせせらぎと木々の緑に囲まれた奥久慈渓谷周辺がおすすめです。袋田の滝を中心としたコースでは、マイナスイオンを感じながら涼しくポタリングを楽しめます。渓谷沿いの道は起伏がありますが、その分景色の変化も楽しめ、疲れたら温泉で汗を流すこともできます。
霞ヶ浦湖畔(土浦市・かすみがうら市など) 霞ヶ浦沿いのサイクリングコースは、湖から吹く風が心地よい夏のポタリングスポットです。湖畔にはサイクリングロードが整備されており、景色を楽しみながら走ることができます。また、歩崎公園や霞ヶ浦総合公園などの休憩スポットも充実しており、ゆったりとした時間を過ごせます。
秋(9月〜11月):紅葉と収穫の季節
秋の茨城は、紅葉や収穫の喜びを感じられる季節です。特に食べ物と景色の両方を楽しめるスポットがおすすめです。
笠間市栗ポタリング(笠間市) 栗の生産量日本一を誇る笠間市では、秋になると新栗を使ったスイーツやグルメが楽しめます。約23kmのコースでは、栗園や栗スイーツを提供するカフェ、陶芸の町ならではの窯元などを巡りながら、秋の味覚と芸術を満喫できます。笠間芸術の森公園では紅葉も楽しめ、秋の風情を感じられるでしょう。
筑波山周辺(つくば市) 秋の筑波山周辺は紅葉が見事で、山麓を走るサイクリングコースからもその美しさを楽しむことができます。特に「つつじヶ丘」周辺や「筑波山神社」への道は紅葉スポットとして人気です。平坦な道から少し山側に入るコースもあり、体力や好みに合わせて選ぶことができます。
石岡市の伝統を巡るコース(石岡市) 石岡市には200年以上続く酒蔵「廣瀬商店」や手作り線香の「駒村清明堂」など、伝統的な製品を作る工房が点在しています。約20kmのコースでは、これらの伝統工芸品や地元の名産品を巡りながら、秋の田園風景を楽しむことができます。また、常陸國總社宮例大祭(9月)や石岡のおまつり(9月)など、秋の祭りの時期に訪れるのもおすすめです。
冬(12月〜2月):静かな景色と温泉の季節
冬の茨城は、澄んだ空気と静かな景色が魅力です。寒い季節だからこそ楽しめるポタリングスポットをご紹介します。
土浦から筑西市・桜川市へのポタリング(土浦市・筑西市・桜川市) 冬の晴れた日は、空気が澄んでおり、筑波山の美しい姿をくっきりと眺めることができます。土浦市から筑西市、桜川市を巡るコースでは、のどかな田園風景と筑波山の絶景を楽しみながら、歴史ある真壁の町並みや、文化・情報発信の場「蔵布都」などを訪れることができます。冬は観光客も少なく、ゆっくりと町の魅力を発見できるでしょう。
神栖市からめぐる東国三社めぐり(神栖市) 新年の初詣におすすめなのが、神栖市を起点に鹿島神宮、息栖神社、香取神宮を巡る約50kmのコースです。これらの神社は「東国三社」と呼ばれ、江戸時代から参拝の対象となってきました。冬は交通量も少なく、静かな環境でポタリングを楽しめます。平坦な道が多いため、初心者でも挑戦しやすいコースです。
奥久慈温泉郷(大子町) 冬のポタリングで疲れたら、温泉で体を温めるのがおすすめです。奥久慈温泉郷には、袋田温泉や奥久慈温泉、福原温泉などがあり、地元の人々に愛される名湯を楽しむことができます。周辺のサイクリングコースは起伏がありますが、その分達成感も大きく、温泉での休息はより心地よいものとなるでしょう。冬ならではの雪景色を楽しめる日もあります。
四季折々の茨城の魅力を、ポタリングを通じて発見してみてください。季節ごとに異なる景色や体験が、あなたを待っています。
初心者が茨城でポタリングを楽しむためのコツや注意点は?
茨城県でのポタリングを初めて経験する方向けに、楽しく安全に過ごすためのコツや注意点をご紹介します。適切な準備と知識があれば、初心者でも充実したポタリング体験ができます。
事前準備と計画のポイント
距離と難易度を考慮したコース選び ポタリング初心者の方は、まずは短めのコースから始めることをおすすめします。10〜15km程度の距離であれば、休憩を含めても半日程度で無理なく走ることができます。茨城県では「大洗・ひたちなか海浜シーサイドルート」の約16kmコースや「牛久市でカッパ探しの約16kmサイクリング」などが、距離的に初心者に適しています。
また、アップダウンの少ない平坦なコースを選ぶことも重要です。「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の旧筑波鉄道の廃線敷を利用した区間は勾配が緩やかで、初心者でも快適に走れます。公式サイトやサイクリングマップでコースの難易度や高低差を確認しておくと安心です。
天候と季節を考慮した計画 ポタリングは気候に大きく左右されるアクティビティです。特に初心者の方は、晴れた日で風の弱い日を選ぶと良いでしょう。茨城県は海に面した地域が多く、特に海岸線のコースでは強風に注意が必要です。
季節ごとの注意点も把握しておきましょう。夏は日差しが強いため、早朝や夕方の時間帯を選び、十分な水分補給と日焼け対策が必要です。冬は防寒対策をしっかり行い、日が暮れるのが早いことを考慮して行動計画を立てましょう。
必要な装備の準備 初心者向けのポタリングでは、特別な自転車や装備は必要ありませんが、以下のアイテムは用意しておくと安心です:
- ヘルメット:安全のために必須アイテムです
- 動きやすい服装:急な天候変化に対応できるよう、脱ぎ着しやすい服装がおすすめ
- 手袋:長時間のライドでも手のひらを保護します
- 水分:こまめな水分補給のためのボトルやペットボトル
- 簡単な修理キット:パンク修理セットや携帯ポンプなど
- スマートフォン:地図アプリや緊急連絡用として
- モバイルバッテリー:長時間の走行でもスマートフォンを使用できるように
初めての方は、レンタサイクルの利用も検討してみてください。茨城県内の主要なサイクリングスポットには、「りんりんスクエア土浦」をはじめ、レンタサイクルのサービスがあります。自分に合った自転車を選べるだけでなく、メンテナンスの心配もなく気軽に楽しめます。
走行中の安全管理と注意点
交通ルールの厳守 自転車は「軽車両」として道路交通法の適用を受けます。以下の基本的なルールを守りましょう:
- 原則として車道の左側を走行する
- 歩道を走る場合は歩行者優先で徐行する
- 信号や一時停止の標識を守る
- 夜間はライトを点灯する
- 飲酒運転は禁止
茨城県内でも、特に市街地や観光地では歩行者や車が多い場所があります。水戸市内や土浦市内など、交通量の多い場所では特に注意が必要です。
安全な走行テクニック 初心者の方は、以下のポイントに注意して走行すると安全です:
- 無理のないペースを保つ:特に上り坂では、自分のペースを守りましょう
- こまめに休憩する:1時間に1回程度の休憩が目安です
- 集団での走行時は前の人との距離を保つ:急ブレーキに備えて安全な距離を確保します
- 路面状況に注意する:特に雨上がりは滑りやすいので注意が必要です
- 急なブレーキや急ハンドル操作を避ける:安定した走行を心がけましょう
茨城県内のサイクリングコースは比較的整備されていますが、自転車専用道以外の一般道では、常に周囲の交通状況に気を配ることが大切です。
体調管理とトラブル対応 ポタリング中は以下の点に注意して、快適に過ごしましょう:
- こまめな水分補給:喉が渇く前に水分を摂取します
- 適度な食事:長時間の走行では、エネルギー補給のためのおやつや軽食を持参すると良いでしょう
- 日焼け対策:日焼け止めの塗布や、長袖・長ズボンの着用も検討しましょう
- 天候の変化に注意:急な雨に備えてカッパや雨具があると安心です
- 体調不良時は無理をしない:疲れを感じたら適宜休憩し、無理な走行は避けましょう
万が一のトラブル(パンクや体調不良など)に備えて、サイクリングコース周辺の公共交通機関や休憩所、サイクルショップなどの位置を事前に確認しておくと安心です。特に「つくば霞ヶ浦りんりんロード」沿いには、サイクリストをサポートする施設が多く点在しています。
地元の特性や環境への配慮
地域の特性を知る 茨城県内でも地域によって環境や地形、観光スポットの特性が異なります。事前に訪問先の情報を収集しておくことで、より充実したポタリングになります。例えば:
- 海岸エリア(大洗・ひたちなか):潮風が強いことがありますが、シーサイドの景色は格別です
- 霞ヶ浦周辺:広大な湖の景色を楽しめますが、湖上からの風に注意が必要です
- 筑波山周辺:山麓には多少の起伏がありますが、美しい自然景観を楽しめます
- 水戸・古河などの市街地:歴史的な観光スポットが多いですが、交通量にも注意が必要です
地元のビジターセンターや観光案内所で、最新の地域情報やおすすめスポットを聞くのも良いでしょう。
環境への配慮 自然豊かな茨城県でのポタリングでは、環境への配慮も大切です:
- ゴミは持ち帰る:特に自然豊かな場所では、環境保全のためにゴミは必ず持ち帰りましょう
- 野生動植物を大切に:希少な動植物の生息地もあるため、観察はそっと行い、採取は控えましょう
- 地域のルールを尊重:立ち入り禁止区域や私有地には入らず、地域のルールやマナーを守りましょう
- 騒音に気をつける:特に早朝や住宅街では、大きな声での会話や音楽は控えましょう
ポタリングでは、目的地を決めずにのんびりと進むのが魅力ですが、初めての方は大まかなルートと所要時間を想定しておくと安心です。TABIRINアプリなどのサイクリングアプリを活用すれば、GPSで現在地を確認しながら安全に走行できます。
茨城県内には「つくば霞ヶ浦りんりんロード」をはじめ、様々なサイクリングコースが整備されています。初心者の方は、まずはこうした整備されたコースから始めて、徐々に行動範囲を広げていくのがおすすめです。
茨城のポタリングで立ち寄りたいグルメスポットやカフェは?
ポタリングの魅力の一つは、途中で出会う美味しいグルメやくつろげるカフェで休憩できることです。茨城県内にはサイクリストに人気のスポットが多数あります。エリア別に厳選したグルメスポットやカフェをご紹介します。
つくば・土浦エリアのおすすめスポット
つくば霞ヶ浦りんりんロード沿いの休憩所カフェ
つくば霞ヶ浦りんりんロード沿いには、かつての駅舎を改装した休憩所があり、その中にはサイクリストに優しいカフェもあります。特に「筑波休憩所」(旧筑波駅)にある「カフェ・ラ・スリーズ」は、地元の食材を使った軽食やスイーツが楽しめると人気です。パンケーキやケーキセットはもちろん、疲れた体に嬉しいエネルギー補給メニューも充実しています。
「りんりんスクエア土浦」周辺のグルメスポット
土浦駅に隣接する「りんりんスクエア土浦」は、サイクリストの拠点となる施設です。周辺には様々な飲食店があり、特に「笑福カフェ」では名物の土浦バーガーを味わうことができます。また、「寿し処角常」では新鮮な霞ヶ浦の幸を使った寿司を堪能できます。
つくば市内のおしゃれカフェ
つくば市内には、女子旅にもぴったりのおしゃれなカフェが点在しています。「GREENHOUSE CAFE & RESTAURANT」は緑に囲まれた空間でゆったりと食事を楽しめるスポットで、サイクリスト向けの駐輪スペースも完備。また、「IFO(いーえふぉー)」はフレンチトーストが評判のカフェで、木のぬくもりを感じる店内でホッと一息つけます。
水戸・ひたちなかエリアのおすすめスポット
「大洗おさかなセンター」の新鮮な海の幸
大洗・ひたちなか海浜シーサイドルート沿いにある「大洗おさかなセンター」は、新鮮な魚介類が手頃な価格で楽しめる市場です。特に「浜焼き」や「海鮮丼」は絶品で、サイクリストのエネルギー補給にぴったり。店内には休憩スペースがあり、自転車を停めて気軽に立ち寄ることができます。
ひたち海浜公園内のレストラン「ルピナス」
国営ひたち海浜公園内にある「レストラン ルピナス」は、公園の景色を眺めながら食事ができるスポットです。地元の食材を使った定食メニューやパスタなど、様々な料理を提供しています。広大な公園内でのポタリングの合間に、ゆっくりと休憩するのに最適な場所です。
水戸市内の老舗和菓子店「亀印本舗」
水戸市内ポタリングの際に立ち寄りたいのが、創業300年以上の歴史を持つ老舗和菓子店「亀印本舗」です。名物の「水戸の梅」や「偕楽園」など、地元にちなんだ和菓子を味わえます。偕楽園近くの本店では、茶室でお茶と一緒に和菓子を楽しむこともできます。自転車の駐輪スペースも確保されており、サイクリストにも優しいお店です。
笠間・常陸太田エリアのおすすめスポット
笠間市「栗菓子専門店かさま歳時記」
栗の名産地として知られる笠間市で必ず立ち寄りたいのが「栗菓子専門店かさま歳時記」です。季節に応じた栗スイーツを提供しており、特に秋の新栗シーズンには「笠間の栗を使った贅沢モンブラン」や「栗きんとん」などが人気です。店内にはイートインスペースもあり、ポタリングの休憩にぴったりです。
常陸太田市「西山荘」の茶室「一乗庵」
常陸太田市のポタリングで立ち寄りたいスポットが、水戸光圀(黄門様)ゆかりの「西山荘」です。敷地内の茶室「一乗庵」では、庭園を眺めながら抹茶と和菓子を楽しめます。静寂な環境でのんびりと休憩できるこの場所は、ポタリングの疲れを癒す隠れた名所です。
奥久慈エリア「道の駅 奥久慈だいご」
奥久慈エリアでポタリングする際には、「道の駅 奥久慈だいご」が休憩スポットとしておすすめです。地元の特産品や手作りの郷土料理が楽しめる食事処があり、特に「奥久慈しゃも」を使った料理や「常陸秋そば」は絶品です。広々とした休憩スペースや自転車置き場も完備されており、サイクリストに優しい施設となっています。
鹿行(ろっこう)エリアのおすすめスポット
潮来市「水辺のカフェ リバプール」
霞ヶ浦や北浦周辺でポタリングする際には、潮来市にある「水辺のカフェ リバプール」がおすすめです。湖を眺めながらくつろげるオープンテラスがあり、地元の食材を使ったパスタやピザ、スイーツを楽しめます。サイクリストに嬉しい自転車ラックも設置されており、安心して立ち寄ることができます。
鹿嶋市「御食事処 やまに」
鹿島神宮の近くにある「御食事処 やまに」は、地元で取れた新鮮な魚介類や農産物を使った料理が自慢のお店です。特に「あんこう鍋」(冬季限定)や「さしみ定食」は絶品で、ポタリングで消費したエネルギーを補給するのに最適です。店の前には自転車を停められるスペースがあり、サイクリストにも配慮されています。
神栖市「道の駅 神栖」のフードコート
東国三社巡りのポタリングコース上にある「道の駅 神栖」は、休憩とグルメを同時に楽しめるスポットです。フードコートでは地元の食材を使った様々なメニューが提供され、特に「鹿島灘の海の幸丼」や「常陸牛コロッケ」などのご当地グルメが人気です。自転車置き場やトイレ、休憩スペースも完備されており、サイクリストにとって便利な施設です。
サイクリストに優しいカフェの特徴と探し方
茨城県内には、サイクリストに優しいカフェや飲食店が増えています。以下のような特徴を持つ店舗を探すと、快適なポタリングを楽しむことができます:
サイクリストフレンドリーな施設の特徴
- 自転車ラックや駐輪スペースが完備されている
- サイクリスト向けのメニュー(エネルギー補給に適した食事など)がある
- 水筒への給水に対応している
- サイクリングマップや地域情報を提供している
- メンテナンス用の空気入れや工具を貸し出している
探し方のコツ
- 「TABIRINアプリ」などのサイクリストアプリで検索する
- 「サイクリストウェルカム」「サイクルスポット」などの表示がある店舗をチェックする
- 地元の観光案内所で情報を収集する
- サイクリングショップで地元のサイクリストおすすめスポットを聞く
ポタリングの醍醐味の一つは、計画していなかった素敵なカフェや飲食店との偶然の出会いです。時間に余裕を持って走行し、興味を引かれたスポットには気軽に立ち寄ってみることで、予想外の発見や美味しい体験が待っているかもしれません。
茨城県は農産物や海産物が豊富な地域であり、各地で地元の食材を活かした料理やスイーツを楽しむことができます。ポタリングで消費したエネルギーを、美味しいグルメで補給しながら、茨城の食文化も堪能してみてください。
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